不思議な話 不思議な泣く木

今回の北海道の旅の目的のひとつで、2008年10月に北海道へ行ったとき、
レンタカーのガソリンが底を尽きかけ、さらに帰りの飛行機に乗り遅れそうになり、泣く泣く前を素通りしてしまった勇払郡占冠村の「泣く木」を見に行きました。

道東道占冠ICを降りて道道136号線をトマムICへしばらく向かうと、右手にポツンと立っているのが見えてきました。

●泣く木
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道路工事の妨げになるため何度か切り倒そうとしたが、のこぎりの刃を当てるとうめくような泣き声が聞こえてくるため、
ついに切り倒すことができなかったという楡(ニレ)の木です。
この楡の木にまつわる話が、占冠村観光協会の立てた看板に書かれていました。

日高と十勝のアイヌは猟場のことで争いを続けていたため、
日高アイヌの若者と十勝アイヌの酋長の娘は、許されない愛をはぐくんでいた。
駆け落ちした二人はカムイの棲むこのトマムに安息の地を求めたが、若者は囚われの身となった。
しばらくして逃げ出した若者が待ち合わせの場所で見たものは、この楡の木の傍らで力尽きて倒れている娘の姿でした。
恋しい若者を慕う娘の魂が、この楡の木に宿っていると伝えられています。

●泣く木
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かなり大きな樹です。

●木の根元付近
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のこぎりの刃の跡か、長い年月の風雪による傷みなのか生々しい状態。

この場所に20分ほどいましたが、石勝線の特急列車が近くを通過した他は車を3台ほどしか見ませんでした。
道東道が並行して走っているためか交通量がほとんどなく、辺りは静かで昼の日差しが照りつけるなか、楡の木を見上げていました。


泣く木といえば夕張郡栗山町にもあり、そちらの楡の木の方が有名かもしれません。
JR栗山駅から国道234号線を北に向かうと、道路右手側の擁壁の上にあります。

開拓の犠牲になった囚人や、不幸な境遇を苦に自殺した女性の霊がこの木に乗り移ったと伝えられ、
道路工事のときに切り倒そうとのこぎりの刃を当てると「キューヒー」と木が泣き事故が続出した。
霊木として祀られていたが、昭和45(1970)年に切り倒され、切った本人もまた亡くなったと伝えられている。
現在、切り株跡の横には「泣く木二世」を移植し霊を慰めています。
【参考】栗山町ホームページ
http://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/docs/2012060600302/
×http://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/sightseeing/m_nakuki.html

●石碑
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2008年10月撮影。

●切り株跡
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足場の悪い脚立を昇ると、かつて切り株があったところにお供えがしてありました。

●泣く木二世
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切り株跡の横に立っています。

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この記事へのコメント

バショウカジキ
2012年05月26日 22:26
不思議な話はあるものですね。
長く生きている間にいろんなことを経験した木なんだなあ。
ぎょろちゃん
2012年05月26日 22:51
バショウカジキさん、こんばんは。
日本各地に残る伝説の様々な痕跡は年々減ってきています。
泣く木には、傷みに負けず頑張ってほしいです。

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